未分類

ダニも大家さんも見えないと辛い

私がまだ大学生の頃、一人暮らしのアパートでダニの被害にあいました。大学二年生までは同じ大学に通う姉と暮らしていたので、まあまあ小綺麗なメゾネットタイプのアパートに住んでいたのですが、姉の卒業と共に私も引っ越ししました。仲の良い友人のアパートのすぐ近くに住みたかったので、特に深く考えもせず、どうせ二年しか住まないし、と不動産屋で家賃と相談しながらさっさとアパートを決めました。アパートの外観はちょっと汚い感じがしたけど、築年数は特に古くもなかったので、安心して過ごしていました。

五月の下旬頃、雨の日も多くなって、そろそろ梅雨入りかなと思い、晴れた日に布団を干しました。それからしばらくして、足の先に赤い湿疹がポツポツとでき始めたのです。最初は特に気にしていなかったのですが、だんだんと痒みも酷くなり、範囲も膝下まで広がりました。時期はすっかり梅雨で、絶対ダニだと思いました。とりあえず近場のドラッグストアでダニ除けのスプレーを買い込み、部屋中にスプレーしました。特に私はベッドを持っておらず、床のカーペットに布団を敷いて寝ていたので、その辺りも重点的にスプレーしました。

そして、スプレー特有の何やら分からないハーブのような香りに包まれながら眠りました。翌日、特に新たに噛まれた部分もなかったので安心して学校に行きました。そしてその翌日の夜中、痒い!と思って起きました。足先から今度は太ももにまで湿疹が増えていました。二の腕も数か所やられていました。さすがにゾッとし、その日は一晩中起きていました。翌日一目散に友人宅に行き、友人に相談しました。とりあえず不動産屋に連絡して、大家さんの連絡先を教えてもらいました。実は大家さんとは連絡を取ったことがなく、いつもこの不動産屋を通していたのです。大家さんに聞いてみると、ダニ除けでも何でもしていいよ、とのこと、大家さんは何もしてくれないんだ、と感じつつ、友人に助けてもらいながらダニ除けグッズを大量購入しました。とにかく部屋中にダニがいる気がして気持ち悪かったので、煙が出ないタイプの薬を噴射するものを三個、バスルームにもトイレにも置いて、友人宅に宿泊しました。翌日大掃除をして、再びダニ除けスプレーをまるごと一本使いました。その後しばらく昼間の換気以外アパートには帰らず、夜は友人宅にお世話になりました。

一週間くらいして一晩寝てみると、朝までグッスリ眠れました。でも、頼りない大家さんのおかげで安心できず、寒くなるまでは頻繁にスプレーをしていました。引っ越しも考えましたが、あと一年しか住まないし、四年生になると就活で実家に帰ったりするし、何より敷金礼金がまた発生するのも金銭的に厳しく、そもそもまた物件選びするのも億劫で、ダニ退治しながらもう一年粘ることにしました。四月に入ってまずダニ退治、梅雨入り直前再びダニ退治、寒くなるまでダニ除けスプレーは欠かしませんでした。ここまでくると自分の体が心配なので、人体に安全な物を使うようにしました。そのせいかこの一年はひどくダニに悩まされることは無かったです。

無事に大学も卒業し、ダニともお別れしましたが、社会人になって一人暮らしをする際、物件選びには時間をかけました。私がこだわったのはダニが出るか出ないかではなく、築年数でも外観でもなく、大家さんがいつでも駆け込める所に住んでいることと、常識的な大家さんであることです。おかげで現在のアパートには虫一匹出てきません。